スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

8人殺傷 判決(上)「主文の言い渡しは一番最後にしますので」 淡々と述べる裁判長、そのとき被告は…(産経新聞)

 《「死刑になりたい」と無差別殺傷を行った被告に対し、裁判所が下す判断は-。茨城県土浦市で平成20年3月、男性が自宅前で殺害され、4日後にJR荒川沖駅周辺で通行人ら8人が殺傷された事件で、殺人罪などに問われた金川(かながわ)真大(まさひろ)被告(26)の判決公判が、18日午前10時2分、水戸地裁(鈴嶋晋一裁判長)で開廷した》

 《11月13日に行われた論告求刑公判。これまで「勾留(こうりゅう)中は殺しのこととかを考えています」「死刑にならなかったら2、3人殺します」などと強い死刑願望を見せてきた金川被告に対し、検察側は「身勝手極まりない動機に基づく計画的な無差別通り魔殺人で、反省もなく、減刑すべき事情も矯正の可能性も全くない」として、死刑を求刑した》

 《一方、弁護側は、「被告が統合失調症に罹患(りかん)していたか、何らかの精神疾患に罹患していた疑いは捨てきれない」と主張。さらに、「死刑を望む者にとって死刑を与えるのは無意味で、むしろ被告にご褒美を与えるようなもの」などの論理を展開し、無期懲役が妥当としている》

 《こうしたやりとりを聞いていた金川被告は、最終陳述を「何も言うことはありません」と拒否している》

 《公判が行われる地裁南館2階の210法廷。傍聴席は、すべて埋まっている。午前10時1分。向かって左手のドアから金川被告が入廷してきた》

 《カーキ色のジャンパーに紺のジャージー姿。無表情で入ってきた金川被告は、刑務官が手錠をはずすと、そのまま弁護人席の前の長イスに、軽く足を前に投げ出すような格好で座った。眼鏡はかけていない。あごのひげの長さが目立つ。うつろな視線は前方の検察官席の下あたりに向いている》

 《午前10時2分、金川被告の着席を確認した鈴嶋裁判長が声をあげた。ここで主文の言い渡しを後回しにするようだと、厳刑が予想されるのだが-》

 裁判長「これから判決を行います。主文の言い渡しは一番最後にしますので、長イスに座っていてください」

 《あっさりと、主文後回しを告げる鈴嶋裁判長。あまりにも淡々とした口調にタイミングを失ったのか、一息おいてから、報道陣が一報を伝えるために法廷から出ていく》

 《死刑を希望していた金川被告の表情は特に変わらないままだ。ただ、のど仏のあたりがしきりに動いている。つばを飲み込んでいるのだろうか》

 裁判長「では、朗読します」

 《鈴嶋裁判長はまず、犯行に至るまでの経緯を説明する》

 裁判長「被告は、公立の小中学校を卒業後、私立高校に進学したが、高校時代に友人に対して『死にたい』『生きていてもしょうがない』などと漏らすなど、人生に生きがいを感じないので自殺したいとの思いを抱くようになった」

 「高校は卒業したものの、進学も就職もせず、自宅に引きこもってテレビゲームにひたる生活を送るようになった」

 《才能あふれるテレビゲームの主人公にあこがれ、ファンタジーの世界に魅力を感じる一方、ファンタジーの世界が存在しないことも十分に理解していたという金川被告。そして平成20年1月ごろ、自殺を考えたが、確実に死ぬことができるか分からないとしてあきらめたという》

 裁判長「自殺に代えて、それほど苦しまずに確実に死ぬ手段として死刑になろうと考え、そのためにできるだけ多くの人を殺害することにした」

 《そのころから、約2カ月かけて犯行計画を練った金川被告。態度が気に入らなかった同居の妹や、自分が通っていた学校の生徒や教師、ネットオークションでトラブルとなった相手を殺害対象として想定し、凶器のナイフや逃走・潜伏のための変装用のスーツを購入したり、預金残高のほぼ全額である40万円を引き出すなど、犯行の準備を整えていた》

 《その後、3月18、19日に犯行を実行しようとしたが、タイミングがあわず、いったんは妹や学校関係者の殺害を断念した金川被告》

 裁判長「せっかく計画を実行し始めたので、何とかしてその日(3月19日)のうちに人を殺したい、もともと殺す相手は誰でも良かったのだから、簡単に捕まらないように、気をつけながらとりあえず人を殺そう、などと考え、民家を訪れて自転車がパンクしたから空気入れを貸してほしいなどと言って家人を油断させ、いきなり首を刺すことを思いついた」

 《そして、第2の犯行に移る。東京・秋葉原に向かい、丸刈りにして髪形を変え、スーツに着替えた後、ホテルに偽名で宿泊した金川被告。いったん、土地勘のあるJR常磐線ひたち野うしく駅から同荒川沖駅まで歩いて通行人を殺害しようとしたが、通行人がいなかったために断念し、秋葉原に戻ったという》

 裁判長「別のホテルに宿泊したが、その申し込みの際、うっかり本名を書き始めてしまった。すでに指名手配されていたことから、通報され逮捕されてしまうと1人しか殺していないので死刑にならないと焦りを募らせた」

 《そして、同3月23日の荒川沖駅での犯行に至ったという》

 《判決によると、金川被告は20年3月19日午前、同市中村南の無職、三浦芳一さん=当時(72)=方に侵入し、玄関付近にいた三浦さんを文化包丁(刃渡り約18センチ)で刺殺。指名手配中の同23日午前には、同市荒川沖のJR荒川沖駅構内などで、文化包丁(同約18センチ)とサバイバルナイフ(同約21センチ)を振り回し、阿見町うずら野、会社員、山上高広さん=当時(27)=を刺殺、警戒中の警察官ら7人に重軽傷を負わせたとされる》

 《判決を無表情のまま聞き入る金川被告。当初しきりに動いていたのど仏も、今はすっかり動きを止めている》

 裁判長「次に弁護人の主張に対する判断について述べます」

 《弁護人は、金川被告が犯行当時、統合失調症や自己愛性パーソナリティー障害など、何らかの精神障害により、異常かつ強固な信念に支配され、心神耗弱の状態にあった疑いがあると主張している》

 《鈴嶋裁判長は、起訴前の精神鑑定や、裁判所が行った精神鑑定の結果から、自己愛性パーソナリティー障害に一致するが、統合失調症ではなかったと判断した。そして-》

 裁判長「本件各犯行は、被告が生きがいを見いだせず、また見いだそうともせず、生きがいを引き出すような人間関係を持っていなかったことから、死にたいと思うようになったが、自殺する勇気が持てず、殺人事件を起こして死刑になろうと思ったことが動機となっている」

 「しかし、生きがいがないと感じることは思春期や成人期早期において誰もが直面する課題で、病的なものは伺えない」

 「被告は本件犯行が違法であることを十分に認識した上で、他人を殺して死刑になるという目的のために、本件犯行を行っているのであって、一連の経緯をみても是非弁別能力や行動制御能力が欠けているのではないかと疑わせるような事情はまったくない」

 《そして、結論を述べる鈴嶋裁判長》

 裁判長「被告には完全な責任能力が認められる」

 《ここから、量刑の理由に入った。鈴嶋裁判長は、改めて事件の概要を説明し、「わが国の犯罪史上でもまれな、凶悪重大事案である」と断罪する》

 裁判長「(一連の犯行は)誠に理不尽であり、社会に大きな衝撃を与えたのは当然である。このような無差別連続殺人は、殺人事件の中でも最も重く処罰されるべき一類型といわなければならない」

 《傍聴している被害者や遺族の中には、金川被告の顔をじっと見つめている人がいる一方、じっとうつむいたまま判決を聞き入っている人もいる。金川被告は無表情のままだ》

 =(下)に続く

【関連記事】
土浦8人殺傷事件判決、主文後回し 厳刑の可能性
8人殺傷 「死刑になりたかった」と語る被告に裁判所は…きょう判決
【土浦殺傷 鑑定医尋問】(3)「難しい質問だなぁ」弁護人とせめぎ合い…そのとき被告は「指遊び」
【土浦殺傷 鑑定医尋問】(2)鑑定中にアナグラム出題…法廷での回答に「不正解」とニヤリ
【土浦殺傷 鑑定医尋問】(1)「被告は自己愛性人格障害」

カジノの遊び方
x3q8aeu1の日記ブログ管理ツール
カードでお金
クレジットカード現金化 即日
ショッピング枠現金化
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。